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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ





コンビニで飲み物を買って
そのままアジトへと向かう

昼間には何度か来ていた場所だったが
真夜中の廃ビルはその時とは全く様子が違っていて
入り口に立った途端、レイナは顔をこわばらせた


携帯電話の光を頼りに階段を上り
鍵の壊れている防火扉を開けると、ギィィと軋んだ音がして
無意識にイザナの身体に抱き付く


『……っ……イザナ?……何にも見えないんだけど…』

「…待ってろ……いまスイッチ探してっから…」

『わぁぁっ…何か踏んだ』

「…フッ……オ…マェ…耳元でデカい声出すなよ…」

『…ゴメン……ねぇ…早く電気つけて…』

「……んー………確か、この辺?………あった…」


パチンとスタンドのスイッチを入れる音がして
真っ暗だったフロアに柔らかな光が灯った


さっきから何か動きづらいなと思い、隣を見ると
ひきつった顔をしたレイナが、すごい力で身体にしがみついていて
イザナは吹き出してしまった


「……プハッ………アハハ……オマエ…怖がり過ぎ…」

『…っ…暗い所が苦手なの!…そんなに笑うことないでしょ…』

「……クスクス……そーだったのかよ……悪ぃ悪ぃ…」


頬を膨らませているレイナの頭をポンポンと撫でる


「…でも…もう大丈夫だろ?」

『………ウン…』

「…ヨシ。……ほら、行くぞ…」


彼女の手を引いて、コンクリートが打ちっぱなしになっている広いフロアの奥へ連れて行くと
イザナは向かい合わせに置かれているソファの片方に寝そべった


『…わぁ…いつもそんな風に過ごしてるの?』

「ウン。…オマエも好きなとこ座れよ…眠かったら寝てもいーし」


『…分かった』と言ったレイナは
イザナの側に近づくと、隣に身体を横たえた






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