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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第14章 東京卍リベンジャーズ・九井一





『………昨日……電話で呼び出されて…アナタが出て行った時………その時の事思い出しちゃって………勝手に心配して…不安になってたの…』

「……ぇ…」

『…関係ないアナタに…八つ当たりまでして……ゴメンなさい…』

「………ぁ……いや…………オレの方こそ…終わったら戻るって言ってたのに……悪かったな…」


自然と目が合い
苦笑いをする

彼女の顔を見ていると
心の中がじんわりと温かくなるような気がした


『……こんな事…初めて人に話した。……聞いてくれてありがと…』

「…いや…」

『……興味ない女の弟の話なんて、退屈だったでしょ…』

「…っ…そんな事、ねーよ」

『…ぇ…』

「……言わなくて後悔してること…オレにもあるから。……何となく、気持ち分かる…」

『……』

「………それに……オマエが金につられない理由も…そういう事だったのかって……納得いったっつーか……………フッ………こんな事やってっけど………本当はオレも…金が嫌いだからさ…」

『……そう…なの…?』

「…あぁ……オレはずっと……自分の力として金を使って…ここまできた。………ほとんどの事は…金さえあれば何とかなるんだ…」

『……』

「……でも……金じゃどうにもならないことがあるのも知ってる。…………そんで……本当に手に入れたいものってのは…大抵そういうモンなんだよな…」

『……』

「……………フッ…………オレもこんな話初めてしたワ………なんか、スッキリした…」


そう言って笑う九井の横顔を見つめていたレイナが
不意にベッドから立ち上がった


『……………そろそろ、寝よっか…』

「……そうだな…」



ひとつのベッドに両側からもぐり込み
真ん中で背中を合わせる



『…おやすみなさい…』

「……おやすみ…」





そして2人は


互いの体温を感じながら

深い眠りへと落ちていった









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