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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第14章 東京卍リベンジャーズ・九井一





翌朝
九井は自然に目が覚めた


ベッドサイドのテーブルに置かれた時計を見ると
am7:00少し前だった


遠くに鳥のさえずりを聞きながら
昨夜のことをぼんやりと考える

女のベッドに倒れ込んだ直後
気を失うように眠ってしまったらしい


身体を起こすと
普段当たり前のように感じていた頭痛も無く
全身がスッキリと軽くなっているような気がした




傍らに目をやると
反対側のベッドの端で女が背を向けたまま眠っている


「……」


ブランケットを引き上げ、はだけた肩に掛けてやると
彼女はモゾモゾと身体を動かして九井の方を向いた


『……ん……………おはよ…』

「…起こしちまったか……悪ぃ…」


そう言った九井を
レイナは睨んだ


『…………それ………言うタイミング…絶対今じゃないよね…』

「……」

『……』


少しの沈黙の後
2人は顔を見合わせて笑った


『……アナタまで笑うのおかしいでしょ⁇……ちゃんと謝りなさいよ…』


女はそう言って
九井の背中をパシンと叩いた


「…分かった分かった……悪かったよ…」

『………で?……少しは眠れたの?』

「……あぁ…」

『…そ……良かったね…』


そう言った女の笑顔に
九井は一瞬目を奪われた


「……」

『…………?……どうかした?』

「……いや……何でもない………そろそろ行くわ…」


ベッドを降り、身なりを整えた九井は
ブランケットにくるまったままの女に言った


「……また…来ていいか?」

『…………ダメって言ったってどうせ来るつもりなんでしょ…』

「………まぁ…………でもホントに嫌なら…」

『勝手にすれば?』

「……いいのか?」

『…幹部様に恩を売っとけば、いざという時に助けてもらえるかもしれないからね』


冗談混じりの笑顔に
九井はホッとした


「じゃあな」

『…ハイハイ…』

「………そうだ……オマエ…名前何ていうんだよ…」

『はぁ?知らなかったの?』

「……言われてねぇから…」

『………………店での名前?…それとも本名?』

「…………本名…」

『……っ…………レイナ…』

「……そっか…………ありがとな…レイナ…」


九井はそう言うと
レイナの部屋を後にした


『………何なの……アイツ…』





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