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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第14章 東京卍リベンジャーズ・九井一




その後、数日間続けてみたが効果は感じられず
それどころか以前よりも寝つきが悪くなっているような気がした

金目当ての女を家に呼び、一晩添い寝をさせてもみたが
案の定、独りの方が余程マシだと後悔する結果になった


睡眠を取ろうと思えば思うほど
余計に目が冴え、眠れなくなる

困った九井は、梵天の幹部連中に " よく眠れる方法 " について相談してみることにした



「眠剤、分けてやろーか?」という三途に「もう飲んでる」と答えると
「それでも眠れねぇのか…マイキーみてぇだな」と言われてしまった

「…眠れる方法なんて考えたこと無かった」という鶴蝶の隣で、望月は「オレは家帰って酒飲んでりゃいつの間にか寝ちまうな」と笑っている


(……聞くんじゃなかったか…)



苦笑いしている九井に、蘭はオススメのスパがあるラグジュアリーホテルをいくつか教えてやった


「紹介制だから予約取ってやるよ」

「…ん……じゃあ今週末…」

「兄貴〜…今週末ならオレらも一緒にステイしようぜ」

「…そうだな…」

「ココ、泳ぐの好きだろ?…プライベートプールあるよ」

「いいね」

「…竜胆が泳いでる間、オレは岩盤ヨガ申し込むから…そっち一緒にやれば?」

「……んー……悩む…」







そして
週末の夜

蘭と竜胆に連れられ
仕事終わりに都内のホテルを訪れた


プールに後ろ髪をひかれていた九井だったが
「安眠が目的ならデトックスでしょ」と言う蘭の言葉を最後には信じた

上層階の夜景の見えるスタジオを貸し切って岩盤ヨガをし
ジェットバスでリラックスした後
全身をくまなくハンドトリートメントされるのは、確かに心地良かった



血行の良くなった身体で予約した部屋へと戻った九井は
早々にキングサイズのベッドに潜り込んだ







落ち着いた間接照明に包まれた部屋で
数十分に一度モゾモゾと寝返りをうつ




眠れそうなポジションを試行錯誤しているうちに
ブラインドの隙間から朝日が差し込んでくるのを感じた






「……」









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