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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第14章 東京卍リベンジャーズ・九井一





心地良い光に薄く瞼を開くと、見慣れない天井が目に入って
九井は飛び起きた


『……クスクス……おはよ………よく眠れたみたいね』


傍らから聞こえるその声に
全てを思い出した


「……いま……何時だ…?」


教えられた時間は
事務所に向かうにはまだ少し余裕があって
ホッと息をつく



けれど
昨日の夜にやっておこうと思っていた諸々の仕事は
全てそのままになっている

一度帰ってシャワーも浴びたかった




九井は急いでベッドから出ると
服装を整え
ジャケットを羽織った


『…………帰るの?』

「……あぁ…」

『…そう………ゆっくり眠りたくなったら……また、いつでも来て?』


女はそう言うと口元だけで微笑んだ


九井は女の誘いには答えず
ただ「じゃあな」と言って部屋を出た









その日は、梵天の幹部連中や部下と会う度に
やたら「顔色がいい」と言われた


蘭や竜胆はともかく三途にまで言われた時は
普段どれだけ酷い顔をしているのかと少し心配になった


頭もスッキリと冴え、仕事の効率も上がったことで眠りの大切さを実感した九井は
これからはもう少し睡眠時間をとろうと思った







その夜

九井はいつもより早い時間に自宅へ帰ると
リラックス系のアロマを焚き
水素入りのぬるめの泡風呂にゆっくりと浸かった


風呂上がりに軽く水分をとって
バスローブからシルクのパジャマに着替える




(……深部体温が下がる前に横になってしまおう…)




天井のスピーカーから
快眠セラピスト監修のα波を発生させるヒーリングミュージックが微かに聞こえるように調節し

寝室の空調と照明も最適な状態にして
フカフカのベッドへ身体を横たえた






心地良い眠りへ入る為の環境を完璧に整え

九井は静かに目を閉じる





(……何も考えずに…深く眠りたい……昨夜のように……)





















3時間後




フカフカのベッドの上で目を開けた九井は

ゆっくりと身体を起こして呟いた







「……全っっっ然眠れねぇ…」








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