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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第13章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②(続編)





少し気おくれを感じ、この先の展開を躊躇していると
伏せられていた瞼がゆっくりと開いた


目が合った途端
レイナは両手で自分の頬をおさえた


『…………私……ちょっと酔っ払っちゃったかも…』


缶ビール半分も飲んでいないのに
彼女の顔は赤く染まっていた

トロンとした瞳で俺を見上げ
照れたように微笑む


「………なぁ…………オマエに……もっと…触りてぇんだけど…」


はにかんだ表情が昔のままだったことに少し勇気をもらった俺がそう言うと
レイナは言葉の意味が分かったのか、更に赤くなった


『……』


黙ったまま俯き
小さく頷いたかと思うと

次の瞬間
顔を隠すようにして首に抱きついてきた


「…っ…どーした?」

『………なんか……すごい恥ずかしくなっちゃった…』


彼女の反応に
口元が緩んでしまう


「………フッ…」

『……笑わないでよ………圭介が悪いんだからね…』

「…へ?…オレのせいか?」

『…急に変なこと言うからでしょ…』


懐かしいやり取りに思わず笑顔になる

彼女の唇はきっと
少し不満そうに尖っているんだろう


(……ちっとも変わってない……あの頃のままのレイナだ…)



「……分かったよ……オレが悪かったから………ベッド、行こうぜ?」

『………ウン…』

「……ホラ……立って…?」


自分の口からこんな優しい声が出るのかと
そんな事を考えれば、また口元が緩んでしまう


『…………立てない………抱っこして…圭介…』


(……そんなに酔っちまったのか……酒弱ぇーんだな……)


これからは飲ませ過ぎないように気を付けようと思うと同時に
レイナからこんな風に甘えてこられるのが嬉しかった






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