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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第13章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②(続編)




一虎が帰った後、書き上がったFAXを送っていると
店のウインドーの向こうに人の気配を感じた

顔を上げると
ガラス越しに店内を覗いていたらしい人影が
ペコリと会釈をする


「…?…」


お客かと思った俺は
カウンターの椅子から立ち上がり、店のドアを開けた


「…何か…?」

『……ぁ………圭…介…?』


聞き覚えのあるその声に
薄暗いなか目を凝らす


「………ぇ…」

『……あの……私…』


少し戸惑ったような顔をしているその人の顔が
懐かしい記憶と重なった


「………レイナ……か…?」

『……ウン………久しぶりだね…圭介』


そう言って微笑んだ彼女を見て
俺は咄嗟に声が出せなくなった


「……」

「…ぁ……いきなり来たりして…ゴメンね…………千冬君に……圭介がここでお店やってるって聞いたの………明かりがついてたから…お仕事してる所、覗いちゃった…』

「……そっか……てか、早く声掛けろよ…………元気だったか…?」


俺の言葉に
レイナは『うん』と笑った



俺は
もう少しで閉店作業が終わるからと言って
彼女を店の中に入れた


『…お邪魔します………わぁ……スゴい…素敵なお店だね…』

「そーか?……ぁ……東京、戻って来たのか?」

『…ううん……この近くに仕事で用事があってね……帰りに駅の方に歩いてたら、居酒屋さんの前で千冬君にバッタリ会ったの…』

「……じゃあ……今も福岡に?」

『…福岡…?………そっか……あの頃…私、福岡に引っ越したんだったね。…何回か転校したから記憶がゴチャゴチャになっちゃう……今は横浜で一人暮らししてるの…仕事も横浜…』

「…………そうか…」

『………元気そうな顔見れて…良かったよ………じゃあ…そろそろ行くね…』


突然の言葉に
俺は慌てた


「…っ…待てよ……もう店閉めるから…駅まで送ってく」


パチパチと店の電気を消し
振り返った時

彼女と目が合った


『……』

「……レイナ……明日も…仕事なのか?」

『…ぁ…ううん……土日はお休み…』

「それじゃあ…もう少しいいだろ?…オレん家…すぐ近くだから……寄ってけよ…」

『……ぇ……でも…いいの?』

「…?……あたり前だろ…」


俺がそう答えると
レイナはホッとしたような顔で笑って頷いた




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