第13章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②(続編)
「ハイ…" XJ🐾ランド " で…」
「場地君さん⁈」
「うぉ、何だ…千冬かよ」
ガヤガヤとうるさい周りの話し声の中
千冬のデカい声が聞こえてくる
「場地さん、何でケータイ出てくんねーんスか⁈」
「…あー…悪ィ、ロッカー入れっぱにしてたワ」
「じゃ、メールも見てないんスね⁇」
「おー。最後のお客さん帰ったばっかで、今レジ〆てんだよ…どーした?」
そう聞いた俺に
千冬は興奮した様子で言った
「場地さん、今すぐ駅前の居酒屋来てください‼︎」
「…は?……無理だっつの…オマエまた酔っ払ってんだろ…時間的に二軒目か?」
「酔ってなんかいませんよ!場地さんに会わせたい人がいるんです‼︎」
「…またそんな事言って…今日、早番で上がってタケミチと飯食い行ったんだろ?さっき一虎に聞いたぞ…」
「タケミっちも一緒は一緒ですけど…違うんですって…」
「…ホラ見ろ。もうその手には乗らねぇかんな…切んぞー」
「あ、ちょ、場地さ…」
まだ何か喋っていたが
俺は構わず電話を切った
「…千冬から?」
ケージの掃除をしながら
一虎が聞く
血のハロウィンで俺を刺し
警察に自首した一虎は
出所後
俺が見習いをしていた店で一緒に働き
ペットショップを開店させた後もずっと手伝ってくれていた
「おー…アイツまた酔っ払ってるみて〜でよぉ……会わせたい人がいるからすぐに駅前の居酒屋に来いとか言ってたワ」
「行っても大丈夫だよ?…あとはオレやっとくから」
「いーよ…この間も同じよーに呼び出されて…行ったらタケミチだった」
「…アハハ……千冬が場地と飲みたいんじゃねーの?」
「あ?アイツとならしょっ中飲んでんだろ…」
そんな話をしながら
レジを〆たりケージの掃除をして、30分位経った頃
「…場地〜、コッチ全部終わったよ」
「…ぁ……そしたら先上がっていいぞ………俺も…この発注書FAXしたら戸締りして帰る…」
「分かった…じゃお先〜」
「オゥ…お疲れ」