第13章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②(続編)
それから
長い時間が流れた
マイキーは
自分を刺して2人の争いを止めた俺の気持ちを汲んで
一虎を許す努力をしてくれた
昔のような関係に戻れないのは当然だけれど
どうしても改めて謝罪がしたくて
出所した一虎と一緒に会いに行った時
キチンと話を聞いてくれたマイキーの目には
もう、あの黒い気配は宿っていなかった
その後
年月は残酷なくらい穏やかに流れていった
結局
俺達の罪が許されたのかは分からない
その答えは多分
一生出ないのだと思う
たとえ
刑を受けても
命を捧げても
どれだけ反省しても、謝っても
マイキーが
許すと言ってくれたとしても
時間はもう戻せないし
真一郎君は
2度と帰ってはこないのだから
償いようのないことというのは
きっと
そういうものなのだ
あの頃より、少しだけ大人になった俺は
してしまった事を全て受け止め
しっかりと背負って逃げずに生き続けるしか自分に出来ることは無いんだと
そんな風に思うようになった
東卍の仲間たちは
俺や一虎を受け入れてくれた
そして
形は変わっていっても
繋がりが途切れることのないまま
皆、それぞれの道を歩いていった
俺は千冬と共同で
一年前にペットショップを開いた
たくさんの命に責任を持つと同時に
商売として店を経営する
ボランティアではなく、お金をもらう仕事として生き物を扱うという事は
想像以上に大変だったけれど
パーちんのおかげで立地の良い場所を安く借りられ
良い顧客にも恵まれて
幼い頃からの夢を叶えた俺は、忙しい毎日を送っていた
そんな
ある夜のこと
営業時間が終わり
閉店作業をしている時に、店の電話が鳴った