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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




確かに
今後、東卍に戻ることを考えたならそうかも知れない

けれど、自分の行動が周りの目にどう映っているかなど
俺にとっては二の次だった

それよりも、全てを犠牲にしてやっと掴んだこのチャンスを
絶対に逃すわけにはいかなかった


(………ゴメンな千冬………オレはもう壱番隊には戻れねー…)




「どーしてもこの先に行くなら…オレも容赦しねーぞ‼︎」


必死に止めてくる千冬に
俺は「やってみろ……10秒やる」と言った


「え⁈」

「10!9…8…7…6……どーした?…5……容赦しねーんじゃねーのか?」


俺を見つめたまま
千冬は動けないでいる 


「殺さねーと…止まんねーぞオレは」

「……」

「…4…3…2…1………ゼロ」


立ち尽くす千冬の横をすり抜けた時
花垣がしがみついてきた


「千冬‼︎一緒に場地君止めんぞ‼︎」

「……」

「千冬‼︎」

「…………ダメだタケミっち……オレは…場地さんを殴れねー」


千冬の声は震えていて
きっと泣いているのだろうと思った


その顔を見ないように花垣に肘鉄をくらわす

それでも食い下がる花垣の手を振り払おうとした
次の瞬間


背後に鈍い衝撃を感じ
一虎の声が聞こえた


「……死ね……場地……」


振り向くと
腰のあたりにバタフライナイフが刺さっているのが見えた




(………一虎に……刺された…のか…)




花垣に突き飛ばされ、転がり落ちた一虎は
地面に座り込み
放心したようにブツブツと独り言を言っている


ナイフは刃の根本まで刺さっていて
ひと目で致命傷だと分かった





「場地君!⁉︎大丈夫っスか⁈」

「カスリ傷だ…助かったぜタケミチ」

「場地君……生きててくれてよかった」

「あ?何言ってんだテメー……オレは稀咲を殺る‼︎黙って見とけタケミチ!」


そんな事を話している間にも
刺された傷口から出た血が
シャツを濡らしていくのが分かった


(……ヤベぇな………こんな所で倒れる訳にはいかねぇのに…)


俺は
" 稀咲を潰す為に一緒に戦わせて欲しい " と言う千冬と花垣をぶん殴った


「邪魔すんな」


(……もう時間がねぇんだ……)






そして


稀咲を潰すよりももっと大切なことを
俺はコイツらに託した





「…マイキーを頼む」









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