第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
時間に構わず一虎から呼び出され、つるんで行動するようになった俺は
次第に学校を休みがちになっていった
そして
9月も終わりのある夜
東卍の集会が開かれた
集会の話題は芭流覇羅のことだった
またひとつ、デカいチームが吸収されたらしい
相変わらず東卍に対しては手を出して来なかったが
くれぐれも警戒を怠るなと隊員達に告げられた
未だに、トップの名前も分からず
謎に包まれたチーム " 芭流覇羅 "
一虎はそのNo.3だと言い、しきりにチームに入れと俺を誘ってきた
(……これは…チャンスなのかも知れない……)
外からの単独調査に限界を感じていた俺は
稀咲や芭流覇羅についてもっと深く探るために
一虎の誘いに乗ってみようかと考え始めていた
集会の後
また三ツ谷が声を掛けてきた
「…場地……ちょっといいか…?」
「…?……何だ…」
「…一虎が出てきたって話…聞いたんだ……オマエ、連絡取ってんのか」
「………オゥ…」
「……一虎のヤツ……場地以外には何も言わねーつもりなのかな……マイキーんトコにも…連絡来てねーって言うし…」
「……」
「…元気そうか?アイツ…」
「……まぁな…」
「………そっか……だったらいいんだ…」
「……」
「……ぁ……そう言えば…………レイナちゃん…転校したんだってな……千冬から聞いた…」
「…あぁ…」
「………………場地…………大丈夫か…?」
「…?…」
「……何か……最近ずっと…思い詰めたような顔してっからさ…」
「……………フッ……大丈夫だ…」
「…あんま…ひとりで色んなモン抱え過ぎんなよ?」
「…………オゥ…」
俺のことを心から心配してくれているような
三ツ谷の目
こんな仲間のいる東卍を
絶対に壊させたくなかった
その為なら
たとえ自分が犠牲になっても構わない
そう
思った
その時
弍番隊副隊長の八戒が俺達の方へ近付いてきた
「…タカちゃん……弍番隊…そろそろ流しに行く?」
「……あー…」
「オイ」
三ツ谷の返事を遮って
俺は背の高い八戒を睨み上げた
「…オレらが話をしてる所に……何でテメェが割り込んで来るんだ…」