第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
「…そういや……手紙、読んだよ…」
「おー、そうか」
「……オマエの字……下手くそすぎて…最初、暗号文かと思ったワ…」
「あ゛あ⁇何だとテメェ⁉︎」
「…アハハハ…冗談だよ………何通も…ありがとな…」
「………オゥ…」
「…東卍……デカくなったんだな…」
「…あぁ……もう少しで…メンバーも100人に届きそうだ…」
「……そっか……スゲーな…最初は6人だったのに…………あ、そうそう……手紙に出てきた " 千冬 "ってやつ…今度会わせろよ…」
「オゥ!…いい奴だから、きっとオマエも気にいると思う」
「………そーかな…」
「絶対気に入るって…今度、3人でどっか行こーぜ…」
「……」
何かを考えるように
一虎は俯いた
「……………一虎……………今すぐには無理かも知れないけどさ…………オマエがまた東卍に戻れるように……オレ、説得するから…」
「いいよ」
ゆっくりと顔を上げ
俺の目を見る
「……あんなチームに…戻る気はねぇ…」
「…っ…」
「………それよりさ……オレのチームに来いよ、場地…」
「……は?……オマエの…チーム…?」
「…あぁ……東卍なんかよりずっとデカくて…強いチーム……" 芭流覇羅 " ………オレはそこのNo.3だ…」
満足そうに笑うその顔は
何かに取り憑かれているようだった
「…近い将来、芭流覇羅は東卍を潰す………そして俺は……マイキーを殺す」
「……」
「……そしたらオレは……芭流覇羅の英雄になれるんだ…」
見たことのない顔で笑う一虎に
俺は言葉を失った