第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
レイナは
行ってしまった
それは
あまりにも突然すぎて
俺は
現実として受け入れることがなかなか出来ずにいた
夏の終わりと共に
腹を刺されたドラケンは無事退院し
東卍の集会に副総長が戻ってきた
その頃には
8・3抗争で愛美愛主を仕切っていた半間が、初代副総長を名乗った芭流覇羅というチームの噂を
あちこちで耳にするようになっていた
東卍に対して直接何かを仕掛けてくることはまだ無かったが
周辺のチームを次々に吸収し
すごい速さで大きくなってきているようだった
これまでの調べで
マイキーと話をしていた眼鏡の男の名前は
" 稀咲 " だと分かった
稀咲と半間の繋がりは、元愛美愛主という所にあったが
愛美愛主は世代間で内部分裂していたという話もあり
もっと調べなくては分からないことだらけだった
単独での調査は思うように進まず
千冬にも相談できない事ばかりで
俺は
正直、行き詰まっていた
そんなある日
俺の生活を一変する電話がかかってきた
「…場地か?…久しぶり…」
「一虎?…出てきたのか」
「んー。3日前な」
「…ぇ……何ですぐ連絡しなかったんだよ…」
「…悪ィ……ちょっとバタバタしててさ………でも、もう落ち着いた…」
「……」
「………会おうぜ…場地…」