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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




部屋に戻り、2人きりになってから
俺はレイナに言った


「……レイナ……親に頼んで許可もらうなんて…嘘なんだろ…」

『……っ…』

「…また…ひとりでどっか行こうとか思ってねぇ?」

『……………何なの……その圭介の野生のカン…』

「……オマエなぁ…」

『………ここに泊めてもらうなんて…やっぱり無理だよ……圭介のお母さんまで巻き込みたくない…』


彼女はそう言うと
俯いて唇を噛んだ


「………………じゃーさ……どっか行こうぜ…2人で」

『……ぇ…』

「…ずーっと前……単車乗って遠出しようって約束した時のこと、覚えてるか?」

『…………ウン……よく覚えてるよ…』

「…あの約束した帰り道さぁ……オレ、オマエ連れてどこに行こうかって…色んな場所思い浮かべてたんだ………それ、全部一緒に行こう…」

『………圭介…………ありがとう』


心からの嬉しそうな顔に
俺まで笑顔になる


「……1回帰るか?……準備とか、あるだろ?」

『…そしたら…シャワー浴びて着替えて、荷物持って来る…』

「分かった」



12時にいつもの公園で待ち合わせをすると
レイナは俺の母親に改めて挨拶をして帰って行った













待ち合わせの12時

公園の入り口に単車を停めて
俺はレイナを待っていた



けれど
10分経っても15分経っても彼女は来なかった

今まで待ち合わせに遅れたことのない彼女の事が心配になって
俺は公園に単車を置いたまま
歩いて家の方へ様子を見に行った



久しぶりに来た彼女の家
冷たく閉ざされた鉄製の門の前で、メールを入れてみようかと考えていると
玄関のドアの内側からレイナの声が聞こえた


『もういい加減にして!アナタには関係ないでしょ⁈』

「…大事な妹のこと心配して言ってるのに…そんな言い方はないだろ?」

『私はアンタの妹なんかじゃない‼︎荷物返してよ!』

「レイナ!お兄ちゃんになんて事言うの!」


そのすぐ後にバチンと叩くような音がした
門を開けようと手を伸ばした時
玄関のドアが勢いよく開いて頬を押さえたレイナが外に出てきた









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