第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
母親は
彼女に布団を貸してやって
俺には押し入れにある寝袋で寝るようにと言い渡した
「…分かった。ありがとな、かー…オフクロ」
『ありがとうございます』
礼を言うレイナに
母親が「辛かったわね」と言葉をかける
「…お兄さんは…今日はもうご実家には泊まらないの?」
『……それが……会社の夏休みを交代で取ったとかで…8月中は家にいるらしくて…』
「……じゃあ……あと2日?」
『…ハイ……ぁ…でも、さすがにそんなに泊めて頂く訳には…』
「……でも、そしたらオマエどーすんだよ……またファミレスで一晩中座ってるっつーのか?…ソイツが帰るまで、ずっとここに居りゃいーだろーが…」
『……』
「………圭介の言う通り、レイナちゃんが嫌じゃ無ければ…ウチは何日泊まってくれたって本当に構わないのよ………でも…これだけは守って欲しいの…」
母親は彼女に " 家の人の承諾をちゃんと貰ってきて " と言った
「……は?そんなん別にいらねーだろ」
「要らない訳ないでしょ……人様のお嬢さんを黙ってお預かりするなんて出来ないの」
「そんな事したら、レイナの居場所がアイツにバレちまうだろ⁇…迎えに来られたらどーすんだよ」
「……そうは言っても…親御さんに何も知らせずに何泊も家を空けたりしたら…」
言い合う俺達を見ていたレイナが
大きい声で言った
『…っ…分かりました!………一度帰って…親に頼んでみます…』
「……レイナ…」
『…大丈夫。…無断で何日も帰らないよりちゃんと話した方がいいし…ウチの親もすんなり認めてくれるかも知れないし…』
「………えぇ……それが良いと思う………着替えもちゃんと持って…正々堂々と泊まりにいらっしゃい……………レイナちゃんのご飯も用意して、待ってるからね」
『…ありがとうございます!…もし許可がもらえたら…その時はよろしくお願いします!』