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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




自分の部屋で待っていると
しばらくしてレイナが顔を出した


『………タオル……ありがと…』

「…オゥ…」

『……』


彼女は部屋に入って来て
俺の隣にストンと腰を下ろす

その唇は相変わらず尖っていた


『………まだ笑ってる……もうきれいに落としたのに…』

「……笑ってねーよ…」

『…笑ってるじゃん……八重歯が2本とも見えてる!』


懐かしい言葉に
思わずニヤけてしまう


『……もぉ〜…何でそんなに笑うの?』

「…何でって…………フッ……それは…オマエと一緒に居るからだ」

『……ぇ…』


レイナは驚いたように俺を見ると
少し恥ずかしそうに微笑んだ

久しぶりに見る彼女の笑顔に
心が満たされていくのが分かった




それから俺達は
たあいのない話をした

ふたりきりでこんな風に話すのは
本当に久しぶりだった






2時を過ぎた頃
レイナが少し眠そうに瞼をこすった


「…眠くなったか?」

『……ウン……でも大丈夫だよ…今日は寝ないつもりだったし…』

「…何で…」

『……ファミレスとかで寝てると…追い出されちゃうから…』

「………じゃあ……あの店に居た時は…いつも寝てなかったのかよ…」

『…ウン……でもまぁ…あの人が来たらどっちみち家でも寝られないからさ…』


改めてよく見ると
彼女の目元には薄くクマが浮かんでいた


「………そろそろ、寝るか…」

『……ぇ…』

「…今日は泊まってけよ……っつっても…オレのベッド、すげー狭いけど…」

『………ベッド?』


キョロキョロと部屋を見渡しているレイナの手を引いて立ち上がらせ
押し入れの方へ連れて行く

そこの上段を
俺は寝床として使っていた


『……ここ?』

「…オゥ。こう見えて、結構寝心地いいんだぞ」

『……』


押し入れの上段に敷かれた布団を見つめているレイナに
俺は言った


「…登ってみるか?」

『ウン♪』








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