第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
自分がずっと考えてきた事と彼女の話があまりにも違いすぎて
頭の中がパンクしてしまいそうだった
驚きと戸惑いと嬉しさがぐるぐると回って
口を開けたまま声を出せずにいると
急にレイナが少し怒ったような口調で言った
「…圭介さぁ……メール、読んでないでしょ」
「……メール…?」
「圭介が風邪引いた日、私が帰ってから送ったメール!」
「………………‼︎…」
俺は慌てて携帯を取り出し
メールの受信箱を開いた
ボタンを連打し
7月の終わりまで日にちを遡っていくと
彼女からのメールが
未開封のままそこに残っていた
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圭介、さっきはおどろかせてごめんなさい。
ビックリしたよね。
あんなの、できれば見られたくなかった。
ちゃんと説明したかったけど、お話できなかったから
メールを送りました。
あれを付けたのは、私の兄なんだ。
圭介、前に一度会ったことあるよね?
私の母親は私が小6の時にあの人の父親と再婚したの。
あの人は、血のつながりはないけど
一応、私の義理の兄なんだ。
ふだんは一人暮らししてて、一緒に住んでないんだけど
お休みの前とかにたまに家に帰って来るの。
兄妹になったんだから仲良くしようって言われて
手つながされたりとかベタベタしてきて、すごく嫌だった。
それが段々エスカレートしてきて、
着替えてる時とか寝てる時に部屋に入って来られたりして…
だから私、あの人が来てる時は家に居たくなくて
いつも外で過ごしてたの。
圭介に相談したかったけど
気持ち悪いと思われたらどうしようって
嫌われるのが怖くて
ずっと言えなかった。
でも、やっぱり圭介にはちゃんと知って欲しい。
もう彼女ではないけど、友達として。
気持ち悪いって思われても
黙ってたこと怒られてもいいから
今度、話聞いてもらえないかな…?
今さら勝手なことばっかり言って本当にごめんなさい。
お返事待ってます
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