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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




その夜開かれた緊急幹部集会に
マイキーの姿は無かった

いつもの冷静さを取り戻したドラケンの口から
今日起こったことの説明がされたが
総長抜きでこれからの話をする訳にはいかないため
その後、すぐに解散になった


帰ろうとする俺を
ドラケンが呼び止める


「…場地…さっきはありがとな……おかげで…目ェ覚めたワ…」

「……オゥ……マイキーは大丈夫なのか?」

「…それが…」

「…?」

「…オマエとの電話切ってから…2人で話し合ったんだ……マイキーは…パーが捕まったこと全然納得してねぇ…」

「……」

「……自首したパーの意志を尊重してやろう、っていくら説得しても…聞く耳持ちゃしねぇ………" オレが金でも何でも使って…なんとかして出してやる " って……そう言って…どっかに行っちまった…」

「………そうか………オレからも…マイキーに話してみるか?」

「…いや……オレがなんとかする………ちゃんと話せば…アイツなら分かってくれるはずだ…」

「……」

「……大丈夫だ……副総長のオレに任しとけ…」


ドラケンはそう言うと
俺にニヤリと笑ってみせた


「………分かったよ……たまには気が済むまでマイキーとぶつかって来い…」

「…オゥ」







ドラケンと別れた後

報告を待っている千冬のために
俺は真っ直ぐ家へ向かっていた



帰り道の途中
ふと、マイキーのバブの音が聞こえたような気がした


少し悩んだが
どうしても気になって
音の聞こえた方へハンドルを切った


薄暗い住宅街を走りながら追いかける
バブの音が止まったので俺も単車を降り
歩いて近くを探した

すると
ブロック塀を隔てた駐車場の方に人の気配を感じた


金色の眼鏡をかけた男と話すマイキーの背中が見えて塀の陰に身を隠す
相手の男の顔を、俺はどこかで見た事があるような気がした


2人の話が
微かに聞こえてくる


「……それで…本当にパーを出してくれるんだな…」

「…もちろん……その代わり…コッチの条件も聞いてもらえますか…」

「……何だ…」

「………オレを……東卍の参番隊隊長に任命して欲しい…」

「……っ…」


その時

思わず後ずさりした俺は
小さな砂利を踏んでしまった


「…………誰かいるのか…?」


眼鏡の男の声を背中に
急いでその場から逃げた






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