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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




レイナを傷付けてしまったあの日以来
何がいけなかったのかをずっと考えていたけれど
いくら考えても分からなかった

学校で呼び止めようとしても
目を逸らして逃げられてしまい
何も解決しないまま
モヤモヤとした気持ちで毎日を過ごしていた







そんなある日の午後
突然、ドラケンから電話がかかってきた


「…どうした?」

「……パーが……捕まっちまった…」

「…え⁇」

「……愛美愛主の総長…刺して……それで…アイツ自首するって…」

「………愛美愛主って……パーのダチ襲ったっつー奴らか………この前の集会で、武蔵祭りの日に決戦だっつってたじゃねーかよ…」

「…それが今日……倉庫に居る時に…いきなり奇襲かけて来やがったんだよ…」

「は⁇」

「…場地……どうしよう……………オレ…何もできなかった………パトカーの音がどんどん近付いてきて…………マイキーが…パーに " 一緒に来い " って言って暴れて……抱えて連れ出すのが精一杯で……っ…パーの事…置いて来ちまった…」


ドラケンの説明は
頭が混乱しているみたいに滅茶苦茶だった


「……ドラケン?」

「……オレの…せいだ………すぐ近くにいたのに…止められなかった……パーにあんな事させちまった!…オレが……オレが代わりに刺されてりゃ…こんな事にはならなかったのに!」

「馬鹿野郎‼︎‼︎」


自分を責めるドラケンに
過去の俺が重なって

思わず怒鳴りつけていた


「オマエのせいな訳ねーだろーが‼︎しっかりしろ副総長‼︎」


電話の向こうから
ハッと息を飲む気配がした


「パーが自首するっつって残ったんなら、見捨てて置いてきたワケじゃねーだろ‼︎」

「……」

「代わりに刺されりゃ良かったなんて言うな‼︎テメーは東卍の副総長だろーが‼︎…総長守って逃げたんだろ⁇…役目は十分果たしてるじゃねーか‼︎なのに自分のこと責めてんじゃねーよ‼︎」

「……場…地…」

「……パーが捕まったのは…オマエのせいなんかじゃねぇ!…分かったか、ドラケン!」

「……………あぁ……」

「……ヨシ……後は集まった時に聞く……幹部会、開くんだろ?」

「………そうだな………すぐに召集かける…」

「……頼んだ…」






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