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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




それからすぐに
学校は春休みに入った

今度こそ無事に進級できた俺は
やっと2年になることができた




" レイナと話をする " と三ツ谷には言ったものの
俺はどうしたらいいのか分からずにいた


わざわざ自宅から離れた場所にあるファミレスに
夜、化粧をして行く理由など
改めて聞く必要もないくらい分かりきっていた

それでも
「大切な人のことを心配するのは当然だ」という三ツ谷の言葉が
俺の背中を押した











「……オイ…………ちょっと……話、いいか…」



新年度が始まってすぐの放課後

3年の昇降口から出てきたレイナを呼び止め
校舎の陰に連れて行った


『……何…』


俯きがちに俺についてきた彼女が最初に言ったのは
感情の無い、そのひと言だけだった


2人の間に壁を感じさせるようなレイナの態度に
戸惑いながらも話を切り出す


「………ぁ……あのよー………〇〇町にある□△ってファミレス…知ってんだろ…?」


俺の言葉に
彼女はゆっくりと顔を上げる


「……あそこで……夜遅くにオマエのこと見かけてよぉ…」

『……』


俺を見つめる表情からは
彼女が何を考えているのか全く読めなくて

心を閉ざされてしまっているんだと思うと
胸がチクリと痛くなった



もう
とっくに割り切ったはずなのに
まだこんな事で傷ついている自分がいる

そして俺は
無理やり閉じ込めていた本当の気持ちに
気が付いてしまった



(………なんだよ………全然……諦められてねぇじゃねーか…)



そう思った途端
自分の未練たらしさに呆れて
苦笑いが込み上げてきた


『………何……笑ってるの…』

「……いや………悪ィ…何でもねぇ…」

『……』

「……ただ……あのファミレスでオマエのこと見かけたから……聞いてみようと思っただけだ…」

『………何を?』


女々しい気持ちを悟られないように
あえて軽い口調で聞く


「……オマエの男……あの辺に住んでんのか?」







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