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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




武蔵祭りは
予定通り、東卍のメンバー達と行った

この頃には
何とか気持ちが落ち着いてきて
ヤローだけでワイワイ言いながら回る祭りも
それなりに楽しめた


参道を歩いている途中
金魚すくいの屋台を見ながら
マイキーが思い出したように言った


「…そういや……レイナ、元気にしてんのか?」


マイキーの問いに
俺は全然大したことではないような口調で答えた


「…あぁ……男ができて…上手くいってるみてーだ…」

「は?…レイナに男?」


マイキーは
信じられないといった顔で笑った


「…んーな訳ねぇだろ……アイツがオマエ以外のヤローなんて相手にするかよ…」

「……でも……ホントなんだよ…」


俯いた俺の隣で
マイキーは「ふーん…」と言いながらポケットに両手を入れた


「…………で……場地はそれでいーの?」

「……いいも何も……オレらもうとっくに別れてるし…」

「…んな事聞いてんじゃねーよ……オマエがそれでいいのかどうかだ…」

「…は?」

「………" レイナはオレのモンだ " …って……言ってたよなぁ…オマエ…」

「……」

「……オレにあんな事言って引き下がらせといて……他のヤローにはアッサリ渡しちまうの?」

「………………仕方ねぇだろ………オレは…アイツのことに口出せる立場じゃねーんだよ…」


マイキーはしばらく黙った後
もう一度「ふーん…」と言った


「………なーんだ……だったら俺がもらっちまえばよかった…」

「……」

「…お!たい焼き屋発見♪…ケンチーン!たい焼き買ってー」

「あ゛?そんなんテメーで買えや」

「サイフ持って来てねーもん」

「はぁ⁈」

「ね〜ケンチーン、お願い♡」


マイキーが背中に飛び付くと
ドラケンは「あっぶねーなマイキー‼︎降りろ‼︎」と大声を出す


いつも通りの光景から目を逸らして
足を止めた俺は、金魚の屋台を振り返った


「……」






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