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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②





その瞬間
思考が一気に動き出した

飛び退くようにして彼女から離れる


『……圭介…?』


身体を起こしたレイナに
頭を下げて言った


「…っ…ゴメン‼︎…オレ、知らなくて…」

『………ぇ…?』


不思議そうな顔をしていた彼女が
ハッとした顔でブラウスの胸元をおさえた


『……違…う………違うの圭介…これは…』

「隠す事なんかねーよ」

『…っ…』

「……オマエにそういう相手が居るのなんて…当たり前のことだろ………それなのに……俺の見舞いなんかに来てくれて…ありがとな…」

『……圭介…お願い……聞いて…』


動揺している姿を
彼女には絶対に見られたくなくて

震える声を
俺は冷たく遮った


「悪い、レイナ………今日は…もう帰ってくれ…」

「…っ…圭介…」

「…飯は……後でちゃんと食うからさ……………頼む…」


顔を背けていると

レイナは立ち上がり
静かに部屋を出て行った








玄関のドアが閉まる音が聞こえても
俺は動けないでいた




(……レイナに男ができないなんて……どうして思ってたんだろう……………フリーになったアイツが…周りから放っておかれるわけがないのに…)



「…バカだな……オレ…」


何だか妙に納得した気分になって
俺は呟くように言った


「………………だっせぇ…」












この時、レイナは何度も弁解しようとしていた

けれど
俺は最後まで聞かなかった


家を出て行ってからしばらくして送られてきたメールも
内容を読むのが怖くて開くことができなかった



頭では当然だと理解できていても
付き合ってる男がいると認めるような言葉を告げられたら
自分がどうなってしまうのか想像がつかなくて

俺はまた、彼女から逃げた















その後の数日間
レイナからの電話にも出ることができなかった





自分の受けているショックの
あまりの大きさに戸惑いながら



それでも俺は

少しずつ、現実を受け入れようとしていた









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