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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




千冬とレイナのおかげで
期末試験は全教科ギリギリ合格点が取れ
俺は夏休みの特別授業と再テストをなんとか回避することができた


奇跡が起こったような気持ちのまま突入した夏休み

8月に入ればすぐに
今年も武蔵祭りが開催される


レイナとはもう2度と行かれないだろうと諦めていたけれど
千冬やマイキー達と大勢で行くことが決まってから
このメンバーと一緒なら、彼女を誘ってみようかと思った

そうすれば去年約束した金魚も取ってやれる、と考えていた7月も終わりのある夜
俺は風邪をひいて高熱を出してしまった



昼間から身体がダルくて部屋でゴロゴロしていた俺は
夕飯に呼ばれ、台所へ行った


「………食欲ねーから…今日メシいらねぇ…」

「…やだ、アンタ…顔真っ赤じゃないの…」

「……なんかあちぃ…」


俺のデコに手をあてた母親は驚いていた


「…よろけて落っこちるといけないから、今夜は床に布団引いて寝なさい…」

「んー」


氷枕を作ってもらい
その日は、好きな火サスも観ずに早寝をした





夜中に何度も目が覚め
やっと深く眠れたのは、たぶん朝方だった



カーテン越しの光が眩しくて目を開ける
携帯で時間を見ると、いつの間にか昼近くになっていた


ゆっくり起き上がると
昨日の夜よりは少し身体が軽くなっているような気がした

Tシャツがびっしょりになるほど汗をかいていたので
俺はシャワーを浴びることにした


部屋を出て風呂場へ向かう時
台所から微かな物音が聞こえた



着ていたものを洗濯カゴに放り込んで
シャワーを浴びながら髪と身体を洗う

タオルで拭いた髪をひとつにしばり
Tシャツと短パンを取り替えると
だいぶ気分が良くなった



喉が乾いて台所へ行くと
コンロの前にレイナの後ろ姿が見えた


「ぅわっ」

『…ぁ…圭介おはよ。…具合、どう?』

「……な、何でオマエがウチの台所にいんだよ…」

『…千冬君からメールで…圭介が熱出したって聞いて……お見舞いに来たの……お母さんはさっき仕事に出掛けたよ』

「………そう…かよ…」

『食欲はある?……お粥作ったんだけど、食べられそう?』

「……オゥ…」

『…良かった……それじゃ、出来たら部屋に持ってくから…横になってて…』

「……分かった…」







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