第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
中間テストの追試の結果が全滅だった俺は
次の週の放課後から、毎日1時間ずつ5教科分の補習授業を受けることになり
その間2人は
いつもキャッキャと楽しそうに廊下で喋っていた
千冬はレイナにすっかり懐いてしまい
1ヶ月が経って、期末テストが始まる頃には
俺達は3人で下校するようになっていた
「…あのぉ〜…場地さん………今日の出来…どーでしたか?」
「あ?…なんかよー、国語も理科も社会も…オマエに無理やり丸暗記させられたトコがそのまんま出てきて…ビビったワ…」
「ええっっ⁉︎じゃ、じゃあ答えられたんスか⁇」
「オゥ。他は知らんが、やったトコはバッチリできたぞ」
「ぅわああー!聞きましたかレイナさんっ⁉︎コレで合格点イケるんじゃ…」
『ウン!…前日の勉強会、開いて良かったね♪千冬君』
「うっス‼︎…レイナさんが…っ……レイナさんが協力しでぐれだお゛がげっス‼︎」
『わわ、圭介っ…千冬君泣いちゃった…』
「はぁ?…千冬ぅ…大袈裟だぞオマエ…」
「すびばせん‼︎…グスッ……嬉しくて、つい…」
『……千冬君、圭介の夏休みが特別授業と再テストで潰れないようにって…ずっと祈ってたもんね…』
「………そーだったんかよ…」
「……オレ……夏休みに場地さんと行きたいトコとか、やりたいコトとか…いっぱいあって…」
「……ハハ………千冬ぅ……ありがとな…」
「うっス‼︎……場地さん!今日も帰って明日の分の暗記やりますよ!」
「……お、おぅ……頑張るワ…」
「大丈夫っス…レイナさんが去年受けたテストのデータを元に、覚える所絞ってくれてるんで!」
『…明日もヤマが当たるかは分かんないけど……頑張ってね』
「うっス!手応え感じて、めっちゃモチベ上がりました‼︎気合い入れて頑張ります‼︎」