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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




「…はぁ⁇………っ…バカかテメーらは……くだらねー事話してんじゃねーよ…」


その言葉に
千冬は表情を引き締めた


「……くだらなくなんかないっスよ………俺…レイナさんの気持ちに胸打たれました…………場地さん……レイナさんはスゲー場地さんのこと想ってますよ…」


純粋な瞳を真っ直ぐに向けられて
息が苦しくなる


「……………千冬………レイナから何聞いたか知んねーが……アイツのアレはただの同情心だ…」

「っ…そんなことないです」

「そうに決まってんだよ」

「違います‼︎」

「あ゛⁈じゃ執着かよ?依存か?…何だって同じよーなモンだろ」


イラついた俺がデカい声を出すと
千冬は下を向いた


「……口答えしてすんません………でも…あの人のあの気持ちをそんな言葉で片付けるのは……いくら場地さんでも…あんまりだと思います…」

「……」

「……オレ…正直言って……場地さんがどうして身を引いてんのか分かんねーっス………レイナさんは…あんなに場地さんのこと想ってくれてんのに…」


そこまで言ってハッとしたのか
千冬は突然顔を下げた


「…っ…お二人の事情、何も知らねーくせに……生意気言ってすんません!」

「……………ホント……生意気だな…」

「すんません、すんません」


青い顔で謝る千冬を無視して
ゴキに跨り、エンジンをかける


ハンドルの間で
2つ並んでいるイルカを見つめた


「……結局、オレは…オマエに甘えっぱなしなのかよ…」

「…?……場地さん、何か言いましたか?」

「……何でもねー……流して帰んぞ千冬ぅ…」

「…うっス‼︎」





残っているマイキー達に手を上げて挨拶をし
駐車場を出る




まだ少し気まずそうな顔をしている千冬をコールで煽ると
すぐにいつもの笑顔が返ってきた






2台の単車が
深夜の国道を切り裂く音が


星空の下に響いた








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