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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




『…ねぇ…圭介のペンケース、すっごいパンパンだよ……何が入ってるの?』

「………ガチャで取った動物…」

『……えー………アハハ…ホントだ…』


レイナはペンケースのファスナーを開け
中に入っている動物のミニフィギュアを机の上に立たせていく


『わー…すご…』

「…オマエ…出すなよ……帰る支度してんだから…」


俺の言葉なんか無視して
全部のフィギュアを分類しながら並べる


『…こんなに集めたんだ……圭介、変わってないね〜』

「……るせー…………あ……そのトラ猫、ダブってっから一個やる…」

『…フフ……ありがと』


レイナはトラ猫をつまみ上げると
嬉しそうに笑って、ブレザーのポケットに入れた


「…ったく、全部出しやがって…」


俺がフィギュアをペンケースに戻し始めると
シャーペンを手にしたレイナが机に伏せ、何か書き始めた

俺の方から見て逆向きに書かれていく
少し特徴的なクセのある字


「…オイ…何書いてんだよ…」

『ん?圭介の名前〜』


おどけたようにそう言った後
彼女は急に真面目な顔をして俺を見上げた


『…この漢字……好きなんだ…』

「……」


見つめ合う瞳を振り切るようにして
俺は彼女からメガネとシャーペンを取り上げた

フィギュアをひとまとめに掴み
全部カバンへ放り込む


「……千冬ぅ…帰んぞ…」

「…え……あ…ウッス……それじゃ、失礼します…」

『…ウン……じゃーね千冬君……圭介もまたねー』

「…オゥ…」


廊下を早足で歩く俺を追いかけるようにして
千冬が聞く


「…ちょ…場地さん……いーんすか?彼女さんあのまま置いて帰って…」

「……あぁ……つーか、アイツはもう彼女じゃねぇ…」

「…そうでした………っ…それにしても…スゲー大人っぽい人ですね!…メチャクチャ美人だし……さすが場地さん♪かっけーっス!」


嬉しそうにはしゃぐ千冬に
「…何言ってんだオマエ?」と冷めた声で言うと
千冬は「…ぁ…すんません…」と謝った







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