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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




4月

同じ学区にある団地に引っ越しを終え
新しい環境で新学期を迎えた


中1の始めからもう一度やり直すことに決めた俺は
2度と母親を泣かせることの無いように
今後、学校生活だけは真面目に送ろうと心に決めた




2回目の中1

一度受けた事があるはずなのに
授業の内容が全く理解できなかった

焦りを通り越して不思議に思った俺は
マイキーに相談することにした


「…ヤベーんだよ……勉強しないといけねーのに…授業の内容がなんも入ってこねぇ…」

「だったらさー…とりあえず…メガネかけとけば頭良くなるよ」

「…は?…マイキー?」

「おー‼︎マジか⁉︎」

「…ん?…場地?」


俺とマイキーの顔を交互に見ているドラケンの脇腹を
何故かマイキーがニヤニヤしながら突っついた


いい事を教えてもらった俺は
マイキーに相談して本当に良かったと思いながら2人に言った


「メガネ買い行くから、渋谷付き合ってくれ‼︎」




けれどその日
買い物に行く途中で肩が当たったヤンキーと喧嘩になり
ゴタゴタしているうちに
肝心のメガネを買うことをウッカリ忘れてしまった


結局、違う日にもう一度買いに行って
次の日から俺は、メガネをかけて授業を受けることにした







それから1週間経っても
効果の実感はまだ感じられなかった


(……でも…考えてみりゃ頭良さそうな奴って、みんなメガネかけてるよな………コナン……飯田天哉……クルル曹長……丸尾君………ヨシ。みんなメガネだ…)


のび太の顔がチラッと頭に浮かんだが
俺は無視して " やっぱりこの方法で間違いない " と自分に言い聞かせた


それに何より
朝、メガネをかけて鏡を見た時
そこに映っている自分がすごく勉強ができそうに見えた


(………ウン……今日もいい感じだ……………待てよ…分け目を横の方にしたら…もっとデキそうじゃねーか?)


髪を横分けにし、後ろでひとつに結んでみる


(……おぉ…これはスゲー発見だ………いよいよメガネの効果が出てきたのかも知んねぇ……)


鏡の中の自分に頷き
俺はカバンを持って家を出た









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