第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
レイナの背中を見送った後
自宅へ戻った俺は
数ヶ月ぶりに特攻服に袖を通した
再びゴキに乗り
集会のため、武蔵神社に集まっている仲間たちの元へ向かう
駐車場に入ると
東卍の特攻服を着た奴らが何人もいた
ジロジロと向けられる視線を無視して
駐車場の奥へと進む
バブに跨ったままドラケンと話すマイキーの姿を見つけた俺は
単車を停め
背筋を伸ばして2人の方へ歩いていった
「来たぜ、マイキー」
俺の方を振り返ったマイキーが
「おせーよ」と言ってニヤリと笑うと
ドラケンのデカい声が武蔵神社の空に響いた
「……よーし‼︎集会始めっぞ‼︎」
俺の居ない間に
東卍はデカくなっていた
そして
俺が戻った後も
東卍はデカくなり続けた
メンバーが増えれば増えるほど
揉め事も増えていく
新しい勢力を潰そうとするチームは多く
俺達は何度も襲撃にあったが
その都度返り討ちにしてきた
喧嘩や抗争に追われるようにして
季節は過ぎていった