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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②





「……この前……マイキーと一緒に…オマエの学校に行ってきたんだ…」



ある日の午後
ファミレスに集まり
みんなで昼飯を食ってからの帰り道

眠ってしまったマイキーを背中におぶって歩きながら
ドラケンは俺にそう言った


「…学校?……オレ行ってないのに…何で…」

「……レイナちゃんに…会ってきた…」

「……ぇ…」

「………場地が…事件のことを彼女に話すとしたら……きっと自分の罪を実際よりも大きく伝えるだろうから………偏見のない事実として……裁判の記録を見て知った内容を…ちゃんと教えておいてやりたいって……マイキーが…」

「……………マイキー……………そんな事まで…」


俺は何て言ったらいいのか分からず
ドラケンの背中でスヤスヤと眠るマイキーを見た


「……たった一度でも…みんなで時間を過ごした仲間だからな……悲しんでるの知ってて…放っとけなかったんだろ………マイキーはそういう奴だ…」

「……」



ドラケンの言う通り
マイキーは傷付いている仲間を放っておけない奴だった


自分の苦しむ姿は誰にも見せずに抱え込んじまうくせに
仲間には進んで手を差し伸べる

少し強引なやり方をとってでも
相手を救えるまで諦めずに
何度も
何度も…



きっとマイキーは
俺に対しても
何度でもそうするつもりなんだろう




俺を救うことが

東卍に戻った俺がしっかりと壱番隊の隊長をつとめることが

本当に
マイキーの望みだというのならば


もう
俺の役目は決まっていた



「……」





黙り込んでそんな事を考えながら歩いていた俺に
少し遠慮がちにドラケンは言った


「……レイナちゃんと……ずっと…連絡取ってないんだってな…」

「………あぁ…」

「……オレがとやかく口出すことじゃねーけどさ………電話くらい…出てやれよ…」

「………………そうだな……」

「……余計なこと言って……悪ィ…」

「……いや…」


自分の靴の先を見つめて歩く

そして俺は
ずっと気がかりだった事を、ドラケンに聞いた


「…………なぁ…………………アイツ……泣いてたか…?」

「……いや……オレらの前では…」

「………そうか…」

「………でも……オマエと同じように痩せて………本当に……辛そうだったぞ…」

「……っ…」





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