第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
何も言えなくなってしまった俺に
マイキーは「今日は…オマエに頼みがあって来た」と言った
「………頼み…?」
「……あぁ………場地が集会に来ない間に…東卍は少しずつメンバーが増えていってる……そこで、チームを編成し直すことにしたんだ………オマエには壱番隊の隊長を任せたい……下の奴らをまとめて、引っ張っていってくれ…」
「…………何……言ってんだよマイキー………俺にそんな事ができる訳ねーだろ…」
俺を許すどころか
その上、壱番隊の隊長を任せたいなどというマイキーの気持ちが
全く理解出来なかった
動揺しながら答えた俺の目を真っ直ぐに見つめて
マイキーは言った
「…… " できる訳ねー " じゃねぇ。…" やる " んだ…」
「……」
「………自分のしたことを…本当に悪いと思ってんなら……東卍を辞めようなんて考えんな…………オレに償いたい気持ちがあんなら……これまで通り…側に居て支えて欲しい…」
「……マイキー…」
「…それが…場地にとってどれだけ苦しい事か……オレも分かってるつもりだ……………オマエが断れないのを知ってて…残酷な願いを押し付けてる自覚もある……………でも……それでも…頼む…………場地………東卍から………オレから離れていかないでくれ…」
マイキーの言う通り
俺は
その願いを受け入れるしかなかった