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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②





「誰の店に入ってんだ⁈逃さねぇぞコラ‼︎」


顔を見られてしまい焦っている俺に
その男は言った


「ん?オマエ…どっかで見た顔だな?……ケースケか?」



そう言われて
我に返った

落ち着いてよく見てみると
その男はマイキーの兄貴の真一郎君だった


「……なんで………なんで…ここに?」

「あン?ここ、オレの店だもん」


真一郎君がバイク屋をやっている事は知っていたが
まさかこの店がそうだったとは夢にも思っていなかった


驚いたのと同時に
今のこの状況をどう説明したらいいのか分からなくなった






するとその時

店の奥の暗がりから
ワイヤーカッターを振り上げながら走ってくる一虎の姿が見えた




「やめろ 一虎あぁ‼︎!」






静止の声が聞こえていないかのように

一虎はそのまま真一郎君の頭を思い切り殴った













逃げようという一虎に
この人はマイキーの兄貴なんだと説明する

倒れている側に膝をついて、何度も名前を呼んだけれど
真一郎君はもう息をしていなかった



床の上に広がっていく
赤黒い血溜まり

早く救急車を呼ばなくてはと
俺は立ち上がって電話を探した



「…救急車呼んで逃げよう、一虎」

「………なんで…………なんでだよ………………マイキーの為に…やったのになんで…」


一虎は一点を見つめたまま
ブツブツと独り言を呟いていた



その時
パトカーの音が聞こえた


「ヤベぇ、サツだ‼︎とりあえず逃げるぞ一虎‼︎」


サツが来た以上は
ここから逃げることが最優先だと思った

けれど
一虎はその場を動かずに
独り言を繰り返すばかりだった


「………全部マイキーのせいだ………………だから……マイキーを殺さないと…」


その言葉にハッとして顔を見ると

放心したように目を見開いたまま
一虎が泣いていた






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