• テキストサイズ

裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




金魚すくいの屋台に向かう途中


「…こんなのはいつものことだ…」


ドラケンの声に
クスクスというレイナの笑い声が重なる


『…あ、そうだドラケン君………さっき…助けてくれてありがとうね…』

「……礼なんか…いらねーよ…」


そう言ったドラケンの頬が微かに赤く染まってるのを
俺は目の端で見ていた


「……」










金魚すくい対決の結果は
俺の圧勝だった


俺以上に負けず嫌いなマイキーは「一回勝負なんて言ってねぇ‼︎」などと駄々をこねて、最後まで負けを認めなかったが

生き物相手なら
何度やってもマイキーになんか負けるはずがない

当然の結果だ





駐車場でみんなと別れ
帰り道

金魚の入ったビニールを何度も顔の高さまで持ち上げては
『かわいい』と笑うレイナに、俺は言った


「……そんなに気に入ったなら…その金魚、オマエん家で飼うか?」

『いいの⁇……ぁ…でもウチ…水槽ないから…』

「そしたら…オレん家の水槽貸してやるよ」

『ホント⁈ありがと圭介♪』







レイナを連れて家へ帰ると
母親は夜勤で居なかった


俺は押し入れの奥から水槽やポンプなど必要な物を引っぱり出し
まとめて玄関に置いた


『…どうもありがとう……これで安心だね…』


下駄を履こうとするレイナの手首を掴み
自分の方へ引き寄せる

咄嗟な事によろめいた身体を
腕の中に包み込んで言った


「………もう、帰ンの…?」







/ 655ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp