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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




夏休みに入ると、集会や喧嘩で一層忙しくなり
俺はほとんどの時間を東卍のメンバー達と過ごしていた


けれど
8月の初めにある武蔵神社の祭りの夜だけは
メンバーからの誘いを断り
レイナと2人きりで行こうと心に決めていた





7月にあった花火大会の時は単車だったので
彼女の浴衣姿を見るのはこの日が初めてだった

いつもと雰囲気の違うレイナが待ち合わせ場所に現れた時から
俺はずっとドキドキしていた



慣れない下駄を履いて転んでしまいそうな彼女の手を取って
ゆっくりと階段を上る

鳥居の下をくぐり
参道の光の中を歩き始めた瞬間
後ろからドラケンの声が聞こえた


「アレ?場地、来てんじゃん」

「……………げ。」

「…何だよ場地〜…都合悪ィってオレらの方断っといて、デートかぁ」


一虎がニヤつきながら肩を組んでくる


「何々、場地の彼女⁇」

「マジかよ…メチャメチャかわいーじゃん』

「抜けがけかぁ?紹介しろよ♪」


マイキーにパーちん、2人の妹達を連れた三ツ谷も一緒だった

俺は渋々マイキー達にレイナを紹介し、みんなで祭りを回ることにした




この頃にはもうメンバー達にもすっかり慣れ
心を開いていた一虎は、パーちんと意気投合してナンパに燃えていた

ハンターのような目をした2人を先頭にフラフラと屋台を見ている時
三ツ谷の妹がトイレに行きたがり
レイナが付き添うと言ってその場を離れた


近づいてきた一虎に
「調子、どーよ?」と声を掛ける


「ダメ。いい女は全部ヤローと一緒だワ……っつーか場地コラ!オマエ水くせーぞ!レイナちゃんと付き合ってンことオレに黙ってるなんてよぉ」

「……別に言うタイミング無かったし……そもそも言う必要なくね?」

「…冷てーなぁオイ…………それにしても…アレはヤベーよなぁ」

「?」

「……浴衣姿のレイナちゃんだよ♪…色っぽくてゾクゾクするワ」

「あ゛?」

「アハハ…そんな怖い顔すんなよ〜」


おかしそうに笑っていた一虎が
俺の耳元で囁いた


「……てかさ、俺より他の奴ら気にした方がいいと思うぜ?」






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