第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
次の日
レイナの家の近くの公園で待ち合わせて
俺達は一緒に登校した
昼休みには
隣の教室から彼女を呼び出し
2人で過ごした
レイナは『周りの視線がメチャメチャ痛いんだけど』と、ずっと緊張しているみたいだったが
俺は「関係ねぇ。堂々としとけ」と言っておいた
そんな一日が終わり
帰りのHRの前
クラスの女達が机の周りを囲んできた
「……何?」
「ねぇ場地君、隣のクラスの織月レイナと付き合ってるって本当⁈」
「そんなの嘘だよね⁇」
「ただの知り合いでしょ⁇」
「…いや、付き合ってっけど?」
俺がそう言うと
女達はそろって耳障りな声を上げた
「えー!どうして⁈」
「信じらんない!」
「…場地君みたいな人が、何であんな地味なの相手にする訳⁇」
「やめときなって〜…あんな子と付き合っても絶対つまんないよ」
その言葉が
俺の神経を逆撫でした
「……オイ……人の女、悪く言うなよ…」
「……ぇ…」
「…オレがレイナに惚れて…付き合ってくれって頼んだんだ……テメーらなんかにガタガタ言われる筋合いねーだろーが」
言い終えた時には
教室中が静まり返っていた
「……ゃ…怖…」
「…ゴ…ゴメンね、場地君…」
「……行こ…みんな…」
女達が周りから居なくなっても
俺のムカムカした気持ちはおさまらなかった
HRが終わり、廊下に出ると
同じタイミングで隣の教室から出てきたレイナが俺を見て『ピッタリだったね』と微笑む
『…圭介、帰りどこか寄ってく?』
「……」
『…?………圭介?』
顔を覗き込まれ
我に返った
『……どうしたの?』
「…………いや……何でもねぇ………………腹減ったからコンビニ行こーぜ」
『……ウン……………ねぇ…あのコンビニの前にある動物ガチャ、またやる?』
「やるに決まってんだろ!……レアの " 黒ネコ " …今日こそ出してやる…」
『……フフ……出るといいね♪』
そんなことを話しながら階段を降りていく
レイナの隣を歩く俺は
いつの間にか笑顔になっていた