第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
海に飛び込んでしまいたいくらいの恥ずかしさを堪えてやっと告白したというのに
彼女のズレた返事に俺はズッコケそうになった
「は⁇だからオレはデレデレなんか…」
『してました!八重歯が2本とも見えてたもん』
(……ハァ……何だよソレ………このままじゃさっきのループに逆戻りじゃねーか……)
挫けそうになる気持ちを何とか立て直して
俺はレイナを引き寄せ腕の中に抱きしめた
『……ぇ……け、圭介⁇』
「……そんなの……好きなヤツいるって断ったに決まってんだろ…」
気持ちを伝えたくて
腕に力を込める
『…………好きな……ヤツ…』
「…そーだよ!……オレ、そいつの喜ぶ顔が見たくて……パーツが揃ってから毎日…徹夜で修理頑張ってたんだぞ…」
『……………本…当?』
「………オゥ…………おかげで授業中よく眠れたワ…」
腕の力を少し緩めると
レイナがゆっくりと顔を上げた
「……で?返事は?」
『……返事…?』
「………オマエの事が好きだから付き合ってっつってんの……オマエはオレの事どう思ってんだよ…」
『……………私…だって………圭介のこと好きだよ…』
その言葉を聞いてたまらなくなった俺は
レイナに唇を近付けながら言った
「………じゃあ……いいんだな…」
『……ウン………え……でも、何で私なの⁇…圭介あんなにモテるのに…』
「あーごちゃごちゃうるせー!」
『……っ…』
「……もう…黙れよ…」
そして俺は
驚いて固まってしまったレイナの唇を
キスでそっと塞いだ