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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




思いがけないことを言われ
咄嗟には言葉が出てこなかった

無理やり反論のセリフを絞り出す


「…………は⁇……っ…んな事ねぇ…」

『話してる‼︎…教室の前通った時に見ると、圭介の机の周りいつも女の子が囲んでるし……廊下とかでは…他のクラスの子とも喋ってるし…』

「…喋ってるって……向こうが色々聞いてくっから…答えてんだけだろ…」

『……休みの日…2人で遊び行こうって誘われてた…』

「…行ってねーよそんなん……行きたいとも思わねぇし…」

『一緒に帰ろうとか…』

「帰ってねぇ」

『…っ…でも!…もう何人も告白だってされてるでしょ⁇…毎日誰かしらから手紙もらってるし……昨日の放課後だって…キレイな女の先輩に呼び出されてたの知ってるんだから‼︎』

「ちょ、落ち着けって!…毎日手紙なんてもらってねーだろ……大袈裟な事言ってんなよ…」

『毎日じゃないかも知れないけど、色んな子からもらってたじゃん』

「………アレは……全部、読まねぇで捨ててる…」

『……ぇ…』

「……」

『…っ…捨てるくらいなら…何で受け取るの…』

「…最初に要らねぇって断った時に…相手に泣かれたんだよ………んで、面倒くせーから…読まなくてもいいならって言って……もらうだけもらってる…」

『……』

「………てか……オマエさぁ…」


抑えきれず
口元がニヤけてしまう


「………ヤキモチ焼いてたの?」

『…べ、別にそういう訳じゃ…』


みるみる真っ赤になっていく彼女が面白くて
もっとからかいたくなる


「……告白されたとか…手紙もらってたとか……ずいぶん詳しくねぇ?……オレのこと避けてるよーなフリして…実は気になってたん?」

『……ち、違うよ‼︎…圭介がデレデレしてるから、本当は一虎君みたいに軽い人なのかなって思って見てただけ!』

「ぁあ゛⁈一虎と一緒にすんな‼︎大体いつオレがデレデレしたよ⁈」

『いっつもデレデレしてたじゃん!』

「してねーよ!」

『してた!少なくとも昨日の放課後は絶対デレデレしてたもん‼︎』


とことん喧嘩越しのレイナに
大きなため息が出た


「……ハァ…」


これじゃいつまで経っても言い合いのループだと思った俺は
彼女の腕を掴んだ


「…もういい。…行くぞ…」

『……ちょっ……何……』

「いーから早く歩け」




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