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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第3章 東京卍リベンジャーズ・半間修二




ガシャン

ドカッ

バキッ



大きな音がして

水色のゴミバケツが転がってくる



バケツがレイナの足元で止まった時

路地からフラリと死神が出てきた


「…あー…だりぃ…」




歩きながらポケットからタバコを取り出した死神の背中に
レイナが声を掛けた


『…あの……死神さん?』


死神は立ち止まり
振り返る


『……助かりました。…どうもありがとう』

「…あ?……誰オマエ…」


存在に初めて気が付いたような顔をしている死神に
レイナは小さな物を差し出した


『…これ…良かったらもらってください♪』


死神は
手の平に乗せられた物を見つめる


「…ナニコレ」

『チョコです♪』


それは
ピンク色の銀紙に包まれた
小さなハート形のチョコレートだった


『…それじゃ、ハッピーバレンタイン♡』


そう言って軽く頭を下げると
大通りの方へ駆け出していく


背中に背負った白い翼のコスチュームが
走る度にフワフワと揺れていた



死神は
手の平のチョコレートを見つめると
路地のゴミ捨て場にポイと放り投げた


「……だりぃ…」


そして
タバコに火を付けると

次のおもちゃを探して
雑踏の中へ消えて行った








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