第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
6月
俺は転校し、レイナとは隣のクラスになった
こんな時期の転入生は珍しいからか
毎日、色んなヤツが次々と俺に話し掛けてくる
レイナはといえばその逆で
同中になれる事を喜んでいたのが嘘のように
全然俺に近寄って来なかった
クラスが違うから仕方ないかとも思ったが
廊下で会ってもサラッと挨拶するだけで行ってしまう
そんな彼女のことを理解できず
俺は少し戸惑っていた
転校してから
2週間が経ったある日
" 今日行くけど、どーする? "
断られるかも知れないと
あまり期待せずにメールを送った
すると
授業中なのに
返事はすぐに返ってきた
" 行く!"
予想と違う反応に
緩みそうになる口元を隠しながら
" 7時にいつものとこ " と送ると
またすぐに " 分かった " と返事が来た