第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
パーツが来る前に直せる所はほとんど直し終えてしまっていたため
単車にブルーシートをかけて倉庫を後にした
「…晩飯食ってねーから…なんか腹減った…」
『……私も…』
俺達は近くのコンビニでそれぞれ好きな物を買って
駐車場の隅にある車止めのパイプに並んで寄りかかった
「……こないだ送った時に思ったんだけどよー……オマエん家って…◯△中の学区内じゃね?」
『…そうだけど?』
「…やっぱそっか……オレ、オマエの中学に転校すると思うからヨロシクな…」
『え⁇ホントに⁇』
「んー。多分来月くらい」
『わぁ〜圭介と同中なんて嬉しい♪コッチこそよろしくね!』
「…オゥ……転校先に知り合いが居ンと心強えーワ」
『…フフ…』
彼女の嬉しそうな笑顔につられて
自分まで笑ってしまう
なかなか目を逸らせずにいると
視線に気付いたレイナが
さっき買ったフライドポテトを一本つまんで
俺の口元へ差し出した
『…?……圭介も…ポテト食べたい?』
勘違いを正すのもおかしいような気がして
そのまま食いつくと
想像の何倍も熱かった
「ぅお熱゛っっ‼︎」
『えっ?ウソ、ヤダ、大丈夫⁇』
オタオタしているレイナを横目にコーラで流し込み
平静を装う
「……ゲホッ…ゲホッ………コホン…」
『…揚げたてって言えばよかったね…ゴメン……圭介が猫舌だったなんて知らなくて…』
「…っ別に猫舌なんかじゃねーよ!…チョット驚いただけだ…」
ダセー姿を見られた事を何とかごまかそうとする俺に
レイナはそれ以上何も言っては来なかったが
明らかに笑いを堪えているのが分かった
「……………もう一本……くれよ…」