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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




次にレイナに会ったのは
それから2週間後のことだった

夜中の倉庫にひとりでいるところへ
彼女はフラリと現れた


『…良かった♪…今日は居た〜』

「…っ…バカ!オマエ、勝手にこんな所来てんじゃねーよ!」


驚いた勢いで
つい怒鳴ってしまった

顔を見るなりそんな風に言われたレイナは
シュンとした顔で俺に謝った


『……ぁ………ゴメン…なさい…』

「……」


俯いてしまった彼女を見て
胸がチクリと痛くなる


「……………いきなりデカい声出して悪かったよ………でも……女ひとりでこんな所に来たら危ねーの。……そん位分かるだろ?」

『……ウン…』

「……今日以外にも…来てたのかよ…」

『…………ここに来れば……また圭介に会えるかなって思って…何回か見に来た…………でも…ゴメン……もう来ないから…』

「……っ…」


言葉に詰まった俺に
レイナが『……バイクの修理…順調?』と聞く


「……んー……いくつか足りないパーツがあって…作業が止まっててよ………でも…知り合いに…色々譲ってくれるって人が見つかったんだ……今度もらいに行ってくる…」

『…そっか……良かったね…』

「……オゥ……………あー……あのよォ…」

『…?…』

「………連絡先…交換しよーぜ…」

『…ぇ…』


女相手に自分からそんな事を言ったのは初めてで
ものすごく照れ臭かった


「…こ、ここに来てぇ時は…まず俺に声掛けろ!……もう…絶対ひとりで来んなよ…」

『……ウン……分かった…』


レイナは嬉しそうに頷き
俺達は携帯番号とメアドを教え合った




登録画面を見ていた彼女が
『…" ケイスケ " って、どんな漢字なの?』と聞いてきた


「…土の上に土書いて〜……" スケ " は……なんかイカみたいなやつ」

『…?…イカ?』

「ホラ、あんだろ?…イカみてーな形した……こんなやつだよ」


俺がつま先で地面に " 介 " という漢字を書いてみせると
レイナは『あー、分かった』と言って
クスクス笑いながら名前を登録していた




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