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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②




「…グチグチうっせーんだよ……もー諦めろ…」

「そうだ!…なぁ、昨日のこと謝るのはどーよ?…もしかしたらワンチャンあるかもしんねーじゃん⁇」

「……オマエなぁ…」

「…別にいいじゃねーかよ…場地はレイナちゃんのこと狙ってねーんだろ?……一晩一緒に過ごしといてなんもしねぇって……アノ子、よっぽどオマエのタイプじゃ無かったんだな」

「あ゛?そんなん一虎には関係ねぇだろーが」

「…だって……帰りたくないって言われて手出さねぇなんて男じゃねーだろ……見損なったぜ場地よぉ…」

「そーじゃなくて……アイツの場合…ホントに家に帰りたくないって感じだったんだよ…」

「……」

「…朝帰りしても…心配してくれるヤツが居ねぇって言ってた……そーゆーの…オマエも分かんだろ?」

「………まぁ……分かるけど………………て事は……その線から近づいてけば…レイナちゃんも閉ざした心、また開いてくれっかなぁ…?」

「……はぁ⁇」

「オレにもチャンスくれよ場地〜…レイナちゃんの連絡先教えろ〜」

「アイツの連絡先なんか知らねーよ。聞いてねぇ」

「はぁ⁇⁇マジで何やってんだよバカ」

「バカだぁ⁇オレよりテメーのがよっぽど大バカだろーが⁈」



一虎は散々グチグチ言った後、ひとりで勝手に立ち直り
「次こそ絶対ヤレる女ナンパしてやる!」と気合いを入れて帰っていった




「……ハァ………懲りねぇヤツ…」


静かになった部屋で
携帯を開く


「……」


レイナと連絡先を交換することなんて
あの時、考え付きもしなかった


単車に乗せてやると約束した事を思い出すと同時に
家に帰りたくないと言った時の、彼女の寂しげな顔が浮かんで
メアドくらいは聞いておけば良かったかも知れないと
少しだけ後悔した



けれど

何故か
彼女にはまた近いうちに会えるような気がして

俺は気持ちを切り替えるように
パチンと携帯を閉じた






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