第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
「昨日、あの後どーだったよ⁇」
昼過ぎに家に押し掛けてきた一虎は
俺の顔を見るなりそう言った
「は?…どうって何が?」
寝不足の上に騒々しく叩き起こされて
回らない頭のまま、あくびをしながら答える
「…とぼけんな…レイナちゃんと2人で出てっただろ?…それから⁇遂にヤッたのか⁇」
「…バーカ……んな訳ねーだろ…」
「……まさかオマエ……カラオケ屋の前でそのまま別れたんじゃねーだろーな…」
「……っ…」
一虎の呆れ顔にカチンときて
俺は反論した
「…んな事しねぇよ……なんだかんだあって…朝方までは一緒に居た」
「おぉ⁉︎スゲー!やるじゃん場地‼︎」
「…声がでけぇよ一虎…」
「…で?で?どこまでいったんだよ⁈」
「だーから…何もしてねぇ……家に帰りたくねぇっつーから…アノ倉庫連れてって……オレが単車いじってる隣で…アイツは膝抱えて寝てただけだ」
「はぁ⁈ったく何やってんだよ〜」
「……別にオレのことは放っとけよ……オマエの方が上手くいったなら…それでいーだろ…」
「それがよぉ…聞いてくれよ場地…」
予想に反し、ガッカリした様子で
一虎は昨夜のことを話し始めた
結果から言えば
一虎は念願のDT卒業とはならなかったらしい
金髪ギャルは見かけによらず守りがかたく
カラオケ屋でのあのキス以上のことは断固拒否されたようで
一虎がそれでもめげずにしつこく迫ると
最後には怒って帰ってしまったそうだ
「…連絡先も教えてもらえなかったんだぜ……あーぁ…相手間違えたよなぁ…」
「あ?」
「…オレ…どっちかといえばレイナちゃんの方が好みのタイプだったんだよね………大人っぽくて……特に露出とかしてる訳じゃねーのに何気にエロい感じでさぁ………なぁ場地?…レイナちゃんの連絡先、オレにも教えてくんね?」
「…オマエ……アイツのダチと散々イチャついといて…今さら乗り換えられる訳ねぇだろ……アイツ…あれ見てドン引きして帰ったんだぞ…」
「あぁーー…だよなぁ………クッソ〜…マジ失敗したワ…」
一虎は悔しそうに天井を見上げた