第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
それから10分後には
もう俺達は4人でカラオケにいた
「…んじゃ改めて自己紹介…オレは一虎でコッチは圭介ね♪キミ達は?」
俺の分まで自己紹介を済ませた一虎に笑顔で促され
金髪ギャルの女が自分の名前を言うと
続けて黒髪の女が " レイナ " と名乗った
「2人ともスゲーかわいいね♪年も偶然タメだしさー…仲良くしよーぜ」
ナンパが成功して上機嫌な一虎は
ぬいぐるみを抱きしめたまま曲を検索している金髪女の隣に座った
「レイナちゃんは、圭介の隣な?」
『…ぇ…』
「いーじゃん♪せっかく2×2なんだからさぁ」
「だねだね!レイナは圭介の隣〜」
すっかり意気投合した2人にはじき出されるようにして
レイナは俺の隣に座った
『……どーも…』
「………おぅ…」
流行りの曲を次々に入れ、盛り上がっている2人を
レイナはソファに深くもたれ、ジュースのストローを前歯でかじりながら見ていた
そんな彼女の隣で携帯をいじっていると
一虎がマイク越しに言った
「オイ〜お前らも何か歌えよ〜」
「そーだよ♪レイナも歌ってー」
『…んー…私は今日喉痛いからいーや……ぁ…圭介は?何か曲入れようか?』
「…あー…オレも…」
そこまで答えかけた時
持っていた携帯が震えた
液晶を見るとドラケンの名前があった
「…悪ィ…電話…」
そう言って俺は部屋を出た