第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②
けれど
一虎が話しかけようとした寸前
バーコード頭のオッサンに先を越された
ミニスカートの女は笑顔で短い会話をすると
オッサンの腕に胸を押し付けるように絡ませる
腕を組んだ2人が歩いて行ってしまうと
一虎がコチラへ戻ってきた
ポケットに手を入れたまま
不満げに呟く
「本番5万、お口なら3万♡……だってよ」
「……プッ………ダハハハ……」
腹を抱えて笑う俺のケツを
一虎が「笑い過ぎ!」と言って蹴り上げた
「……クッソ……あんな援交オンナ…コッチからお断りだっつーの………あー…どっかに居ねぇ?エロくて軽くて金目当てじゃねーギャル…」
「……知らねーよ……てかオマエ…最近ナンパとかオンナの話ばっかしてねぇ?」
「そりゃそーだろ!中学入ったってのに浮いた話ひとつねーんだぞ?欲求不満すぎてサカリもするワ!」
原因のほとんどは首のタトゥとパンチパーマのせいだろと思ったが
本人が相当気に入ってるみたいなので言わないでおいた
「………で、どーする?」
「…仕方ねー…とりあえずいつもン所行くかァ…」