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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②





4月 最後の週末

日が落ちてから
俺は一虎の家を訪ねた


いかつい柄シャツを着た一虎が
ダルそうにドアを開ける


「うーす…」

「おー…」


部屋に入り、ベッドに寄りかかるようにして座ると
コームで髪型を整えながら一虎が聞いた


「…オマエ…今日も学校サボんねーで行ったの?」

「んー…まぁな…」

「…毎日よく行くよな〜……あ、もしかしてカワイイ子でも居んのか?」

「そんなんじゃねーよ…給食食いに行ってんだけ」

「…はぁ?……わっかんねー…」


苦笑いする一虎を横目に
床に落ちてる雑誌をめくる

たあいのない会話をしながら
いつものようにダラダラと時間を過ごした




夜が更けるのを待ってから
繁華街へ繰り出す

見慣れたネオン看板の下を
俺達はあてもなく歩いた


「…ヒマだな〜……場地、なんか面白い話ねぇ〜?」

「…んなモンねーよ……あ、メール…」

「誰?女?」

「…ドラケンだよ……これからマイキーとファミレス行くけど来るか?だって。……どーする?」

「…んー…パス……ヤローと飯食う気分じゃねぇ…」

「………分かったよ…」


中学に入ってすぐ
俺は一虎にマイキー達を紹介した

マイキーは一虎のことを気に入り
他の皆も自然に受け入れてくれたようだったけれど
一虎の方はまだイマイチ馴染めないようで
皆で集まるよりも俺と2人で遊びたがった


ドラケンに断りのメールを送っていると
一虎が突然肩を組んできた


「場地♪見ろよあのオンナ…スカート短過ぎね?」


視線の先に目をやると
際どいミニスカートをはいた女が
退屈そうに道の端で携帯を見ていた


「…あー…そーだな…」

「あんなエロい格好…誘ってくださいって言ってるよーなモンだろ?声掛けてみっか?」

「…やめとけ…オマエみてぇなガキ、相手にされねーよ」

「は⁇オレはもうガキじゃねーぞ!…ヨシ、そこで見てろよ…」

「一虎、よせって」


引き止める声を無視して
一虎は女の方へ歩いて行く


「…あーぁ…」





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