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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第11章 東京卍リベンジャーズ・三ツ谷隆(続編)




引っ越しの段ボール箱に詰めたまま
クローゼットの1番奥へ押し込んであったこのドレスを
レイナは何故取り出そうとしたのだろう


そして
彼女はどこへ行ったのだろう


こんな時間に出歩く理由など
何も思い付かなかった



スマホを取り出し、電話をかけると
クローゼットの隅の床から呼び出し音が聞こえてきた


拾い上げたスマホの液晶にヒビが入っているのを見た瞬間

オレは
全身に悪寒が走った





最悪の事態になった

レイナは拉致されたに違いない



何か手掛かりは無いかと家中を確認しながら
自分の取れるあらゆる手段の中から、最善の方法を探る

恐怖のあまり頭が混乱しそうになりながらも
オレは必死に考えを巡らせた




その時

鋭い呼び出し音が鳴り響いた


液晶にペーやんの名前を見つけ
慌てて通話ボタンを押す


「…っ…どうした、ぺーやん」

「……三ツ谷……織月って今、家に居るか?」

「何でだ?レイナに何かあったのか⁈」

「……今さっき…車で走ってたら……すれ違った車の助手席に…織月に似た女が乗ってるのが見えて…」

「…っ…それ、どこだ?」

「新宿……っでも寝てたし…オレ自身ずっと織月と会ってないから……絶対そうだったとは言い切れない…」

「いや、確かだと思う……レイナが居なくなったんだ」

「…じゃ…ホントにあれは…」

「運転手の顔は見たか⁇」

「…それが…一瞬だったから見間違いかも知れないんだけど……八戒みたいに見えたんだよ…」

「…っ…」

「………三ツ谷……八戒と接触するなら慎重にしろよ?……アイツは九井達と同じ…元黒龍組だ…」

「…分かってる……連絡ありがとな、ペーやん…」


ペーやんは車の特徴を伝えると
自分はすれ違った場所に戻って周辺を探してみると言って電話を切った





その直後、再び着信音が鳴った

液晶には知らない番号が表示されている



オレは
震える指で通話ボタンを押した








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