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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第11章 東京卍リベンジャーズ・三ツ谷隆(続編)





『……………隆………私達は…片割れ同士だって……言ってくれたよね…?………なら…ルナとマナは私にとっても家族……大切な妹なんだよ。………もちろん…隆のことだって……私はとっくに家族だと思ってる』


彼女の言葉が
身体の中に染み込んでくる


『……お願いだから………関わるななんて……冗談でも二度と言わないで…』

「……」


レイナがそこまで思ってくれていたと
改めて思い知ったオレは

説得することを諦め

震える手を
レイナの背中に回した



「…………ゴメン…」





やっぱり

オレは
レイナから離れることは出来なかった



そんな事は
元々無理な話だったのだ






抱きしめるこの手が
どれほど汚れてしまったとしても



自分の手が
彼女をどれだけ汚してしまうことになっても



その苦しみごと

全部受け入れて




愛する人の幸せを望むことすら許されない世界で


彼女と2人

生きていくことを決めた







それからのオレ達は
何があっても
二度と別れようとはしなかった


何度も間違いを犯したけれど
黒く染まったこの手を
レイナは決して離さなかった
















翌朝
オレは音を立てないようにベッドを抜け出し
朝食の準備を始めた


パンケーキを焼き
フルーツをカットする

ポーチドエッグを落としたシーザーサラダの上で
チーズを削っていると
寝室のドアが開いて、レイナが出てきた


『……おはよぉ…』

「…おはよ……まだ寝てていいのに……起こしちまったか?」

『……お腹空いて目が覚めちゃった…』


レイナはそう言うと
後ろからオレに抱きついた


『…いい匂い…』

「……もう少しで出来るぞ…」

『……ん……顔洗ってくる…』




ダイニングテーブルに皿を並べ
コーヒーをセットし終えた所でレイナが戻ってきた



向かい合って朝食をとりながら
今日の予定を話す


そんな

何気ない朝だった





いつもと同じ時間に家を出て
事務所でその日の仕事をこなす

各店の店長からの営業報告
売り上げ管理やメディアへの対応
ディスプレイの指示や新メニューの相談、トラブルの処理など
やる事はたくさんあった






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