第11章 東京卍リベンジャーズ・三ツ谷隆(続編)
「…これは…オレなりのリベンジなんです………ずっと狙ってた奴の尻尾を…やっと掴めそうな所まで来てるんです…………だから……オレの我儘…聞いてもらえませんか…?」
頭を下げてここまで頼まれた以上
黙って従うしかない
うかつに手を出して
千冬の足を引っ張る訳にはいかなかった
「………分かった。……でも……何かオレに頼みがあれば…遠慮しないで言って来いよ?」
「…はい…ありがとうございます…」
立ち去ろうとした千冬の背中に
オレは祈るような気持ちで言った
「……千冬…………死ぬなよ…?」
「……っ…………大丈夫っスよ三ツ谷君!……場地さんの仇…必ずとってみせるんで……見守っててください…」
笑顔でそう答えて以来
千冬は敢えてオレと距離を置くようになった
東卍に姉を殺された警察関係者と組んでいるという噂は
本当なのだろうか
だとしたら
相当危ない橋を渡っていることになる
出所した一虎と連絡を取り合っているらしいとも聞いたが
どこからどこまでが真実なのか分からなかった
千冬のことが心配でたまらなかったが
離れて見守ることをアイツが望むのなら
信じて従おうと心に決めた