• テキストサイズ

裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第11章 東京卍リベンジャーズ・三ツ谷隆(続編)




「稀咲に気を付けろ」


ドラケンの警告を受けて
オレの頭に最初に浮かんだのは千冬のことだった





壱番隊の副隊長だった千冬は
隊長の場地を心から慕っていた

そして千冬は
血のハロウィンで一虎が場地を刺したのは稀咲に唆されたせいだと
ずっと奴のことを恨んでいた



" 稀咲は敵だ "



死ぬ前に場地が残した言葉を信じ
何とかして稀咲を東卍から追い出そうと千冬は常に考えていた



そして、場地の死から10年以上が経った現在
腐りきった東卍を変えるために水面下で千冬が動き始めたことは何となく分かっていた


力を貸したいと何度も言ったけれど
千冬は同じ東卍に属しているオレを計画の仲間に入れることはしなかった


「……誰とは言えませんが…外部の人間に協力してもらってるんで、オレは大丈夫です。……三ツ谷君は何も知らないフリをして…目ぇつぶっててもらえませんか…」

「……」

「………すみません。三ツ谷君を信じてない訳じゃ…」

「分かってる。……組織を裏切った者がどうなるかこれまで嫌と言うほど見てきた。…だからなんだろ?……でも、そんなことオレは…」

「すみません」

「……」

「……三ツ谷君の気持ちは…ホントにありがたいっス。…だからこそ…共倒れを防ぐためにもオレたちは一緒に動かない方がいい…」

「……」

「………もし…万が一のことがあっても……まだ東卍には三ツ谷君が居てくれるって思えるだけで…心強くて……オレ、スゲー勇気もらえるんです。………だから…お願いします…」

「……千冬…」








/ 655ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp