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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第9章 東京卍リベンジャーズ・灰谷兄弟





部屋の空気が
一瞬で凍り付いたような気がした




先に沈黙を破ったのは
レイナの方だった


『………ねぇ…………急に……何…言ってるの…?』

「……病院で会った時から…ずっと騙してた……最初は…冗談のつもりだったんだ………でも…何度か会ってるうちに……段々言いづらくなって…」

『……』

「…本当に…悪かった…」

『……う…そ………嘘よ…そんなの…』

「…嘘じゃない…」

『……私のこと…嫌になったの?』

「違う…」

『…じゃあ…どうしてそんな事言うの⁇……酷いよ竜胆…』

「………レイナ……オレは竜胆じゃないんだ…」

『…もうやめて!アナタは竜胆なの!』


ポロポロと涙をこぼすレイナに
蘭は静かな口調で言った



「………レイナ………オマエ…本当は気付いたんじゃないのか………この間……オレの体のスミ…見ただろ…」

『知らない!私には分からない!』


レイナは頭を押さえてしゃがみ込んだ


『………思い…出せないんだよ…………っ…うう…』

「……レイナ………大丈夫か…」

『触らないで!』

「……」

『………ア…ナタは………誰なの…?』

「…………灰谷蘭………竜胆の兄だ…」

『………………灰谷…………蘭……』


呟くようにそう言うと
レイナは床の上に倒れた


『……ううっ…』


苦しげに頭を押さえたまま
微かな声を絞りだす



『……………嘘…つき……』

「……」

『…………愛してる…って…………言ってくれたのに……』

「…レイナ……あの気持ちは…」




" 嘘じゃない "



そう言おうとした蘭の言葉を
レイナが遮った



『……竜胆に…会わせて…』




その言葉を最後に
レイナは気を失ってしまった








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